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2025年6月22日(日)〔12日前〕 更新

2025/06/22 (Sun) 17:18:17 by 担当

休職中の回復期に土曜に日曜、週末に感じる不安

メンタル不調で休職に入ったばかりの時期の3ヶ月から半年くらいは、何もかもしんどくて、やっと休みに入った、という安堵感やそれまで張り詰めていて緊張感が緩んで日中も起きていられない、ほぼ寝て過ごしていた、食事もとったりとらなかったりですぐ横になってしまうという状態であることが多いようです。
ですが、職場のストレス要因から離れて体を休めることができると、このままでいいのかな、とか、ただ休んでいるだけではなく何かしなくては、という「先のことを考え始める」思いと同時に「焦り」の気持ちを持つようになります。それは、未来のことを考えることができるエネルギーが少し溜まってきた証拠です。
このような時期になると受診した時医師から「リワークを利用してみてはどうか」と紹介されることが多いタイミングです。これまでも散歩などで外出の機会を持ったりもたなかったりはしていましたが、復職を想定すると日中活動時間を増やすために他者の中で過ごす、コミュニケーションをとる、という負荷をかけてみる段階です。リワークプログラムに出会いクリニックや自社の持つプログラムや民間が提供しているリワークを利用することで、決まった時間に通所することによって生活を整えることに役に立ちます。
この段階になると「土日の過ごし方がうまくいかない」「土日になにもせず過ごしてしまった」「孤独感を感じる」「焦りを感じる」というご相談に多く出会います。この焦りや孤独感は、復職に対する不安がベースにあるわけですが、復職した後に、また前と同じ働き方をしないようにライフスタイル全体を見直す良い機会にもなります。仕事をしていた時には土日はどうしていたでしょう?忙しくなると自分が好きなことに費やす時間をとれなくなったり、好きなことを考える時間も失われて行ったりしていませんでしたか。この時期は現実的に復職の時期やステップを決めて詰めていくこともできるくらいに回復されている場合が多いので、復職後の働き方を見直すための話し合いをしています。以前と同じライフスタイルでは仕事で消耗したエネルギーの消耗の回復が追いついていないわけです。ご自身が回復できる喜びやわくわくできること、あるいは癒しを生活に組み入れて置けるようにすることで働き方の見直しができます。休職前にもそれが特になかったという場合は、自分と向き合っているリワーク期間にぜひ見つけて、持っておくことをお勧めします。

2025/06/05 (Thu) 22:45:50 by 担当

「様々なリワークから選択するために」

障害者福祉サービスの就労移行支援の実績年数の長い大手の企業の方たちとリワークについて話し合う機会がありました。
就労移行支援施設は主にこれまで就労経験がない方や特別支援学校を卒業された後の支援を提供しています。プログラムは障害のある方々が配慮された環境で力を発揮するための訓練中心で、ビジネスマナーやITスキルや軽作業などを学んだり、資格を取得した上であらたな強みとして就労を目指すこともできます。
一方、私の所属先で提供しているリワークには障害者手帳をお持ちの方や障害者雇用枠の方はいらっしゃらず、就労移行のスタッフの方々もその違いに驚かれていました。営業職の方やIT系企業、教育、医療、研究などの専門職の方、各所で管理職となられている方々などが契約者です。
さらに医療機関で提供しているリワークというものもあります。医療機関のリワークも様々で、デイケアのプログラムの中での支援であったりデイケア通所の方とは別の時間帯やプログラムであったりとそれぞれ特徴を持っています。
リワークをご自身で希望されるにしろ、企業からの指示、または主治医からの指示で利用される場合もそこのリワークの契約者はどのような方々か、どんな内容の支援でリワークをしているのかを確かめることをお勧めします。たとえば、自力で就活を経て入社し社会人経験がすでにあり、PCやITスキルも十分ならば休職中のリワークで必要なことは、なぜメンタル不調に至ったのか、休職要因の分析をした上での自己理解やストレスの要因分析、そしてその対処を得ることによる再発予防となります。その上で復職する際に企業と様々なことをどう折り合いをつけていくかという点も支援します。
企業が休職者に求めるリワークの活動報告書や復職面談で確認されることは主に認知行動療法を基本とした項目であることが多く、復職のためにそれが二人三脚でできるリワーク内容であることが必須です。企業人のそれぞれのストレッサーとなることは、業務負荷の高さや対人関係、部下のマネジメント、役職についたプレッシャーといったことが例として挙げられます。これらについて自分と向き合い、それぞれの対処を得ていく過程はしんどいことです。過去を振り返りそれを未来の行動やありたい姿に反映して持てるようになることを目指し、それができる居場所を選ぶことが重要です。
一方就労移行のリワークを選択される方は、障害者雇用枠で就労されて休職に至って、ご自身が以前就労支援を受けていらしたところを利用するのが大半だそうです。障害について見つめ直し、あらためて配慮事項を整理する上では、障害者雇用の支援に強いところが安心なのだといえます。
就労移行支援は、各会社のホームページで実績を公表しています。全国的に施設を展開していることが多く、全国の施設を合わせて1年間で1000人から3000人、10年ほど実績がある会社ではおよそ累計8000人から1万人が標準です。こうした実績とあわせて6ヶ月の定着者の数も公表していますので、実績のあるところがよいでしょう。毎月コンスタントに就職者がでているところは安定した支援スキルがあると考えて良いでしょう。逆に、ある月にだけ急に就職者がでているとか3ヶ月も連続で就職者が出ていないことがあったり、年度末3月4月近辺だけ急に就職者がでているような場合は、なぜ就職者がコンスタントに出ていないのか、どういう支援内容を提供しているのか、専門職・資格職が支援にあたっているか、平均どのくらいの利用月数で復職、再就職しているのかなどを見学時に確かめて納得を得て決めるようにするといいでしょう。





2025/04/26 (Sat) 22:48:05 by 担当

「キャリアの転機」

キャリア論を知り、考えを学ぶ意義は、自分自身のキャリアを説明できるようになること、意味づけができるようになることにあります。
転職回数が多いことを気にされている場合、丁寧に全てのキャリアを振り返ると、実は共通したふに落ちる理由があって離職していたことを見出し驚かれる方が多くいらっしゃいます。ネガティブに受け止めているご自身のキャリアについて、全く異なる視点を持っていただくことになります。
大学卒業後、高校卒業後、あるいは中学校や専門学校を卒業してみなさんはいろいろなご縁があった場所で1日1日キャリアを積み重ねてきています。
そこに出会いがあり、意味を生み出してきたのは当然のことです。
そして不調に陥ったことをきっかけに、振り返りをする時間を得て、ご自身がキャリアや休職離職要因に納得感を持てた方々は復職後、再就職後に周囲に助けられ、愛される人生を送られていると感じます。
キャリアをメタ認知することでそこで獲得したハードスキル、ソフトスキルがたくさんあったこと、セルフケアの必要性を理解し手段を得たこと、人との繋がりを得たこと、自分が回避しなくてはいけない場面を知り、未来に生かす行動を見出します。
それぞれのキャリアが持つ意味は、結果ではなくその過程そのものです。

国は70歳まで働き続けることを私たちに提示し、企業にはそれをサポートする制度改革が求められています。
しかし多くの企業は社員を70歳まで抱える体力はないと明言しています。
こうした背景で定年は65、70などと延長され、各社年齢によってその後を選択することができるようになっています。
自律的なキャリア形成のためにパラレルキャリアの選択に寛容な就業規則に変更されたり、起業支援をしている企業もあります。

20代半ばから組織に所属して形成してきた私自身のキャリアも定年後を考える岐路にあります。
いくつかの選択肢から私が選んだのは、現状の延長や統括的な立場になることではなく、新しい出会いのある方です。幸いなことにそうしたオファーが既に何件かあり周囲と相談しながらまもなく結論を出せるでしょう。
暮らしの場所も心機一転、新しい土地にお引っ越しする選択肢も検討中で、新しい出会いの可能性にいろいろワクワクしています。
キャリアは自律的に自分で選んで、意味を考え、歩む道です。
主体的にその意味を捉えて納得感を得ていると、未来に向けた新しい選択が必ず見えてきます。





2025/04/16 (Wed) 20:39:40 by 担当

「次のステップ」

安定してお仕事をされながら、現在地を確認するためにカウンセリングを継続的にご利用される方々がいらっしゃいます。今のワークライフバランスも安定しているけれど、カウンセラーとつながりを持っておきたいという方は、①過去の経験から、今後ライフイベントがあった時の不安の対処のバディを持っておきたい。あるいは②安定就労した結果、根拠のある自己効力感をベースに「次のステップ」を考え始めた時にキャリアカウンセリングをうけることの有効性をご理解いただいていて、また相談したい、からだと思います。

サポート開始以来、8年、9年目となり、現在7年のキャリアを積んでいる方がたが複数いらっしゃいます。年代も性別も様々ですが今、7年目のキャリアを積み重ねた方々が一番長いカウンセリングのご利用者様たちです。その方々から、折に触れてキャリアカウンセリングのお申し込みがあることはカウンセラーにとってもつながりを大事にしてくださっていることへの感謝を深く感じています。今後の意思決定のサポートをさせていただくために、長いお付き合いではありますが、いつも皆様の成長変化された現在地を確認した上で、気持ちを新たにお話を伺わせていただいています。いつもみなさまの変化されているご様子に尊敬の思いが膨らみますし、正直その思いが、私への励ましにもなっています。

つい最近、相談したいと連絡をいただいた方も、7年キャリアの方です。お目にかかってお話を伺うとご自身のTobeとAsIsを既に整理されていました。さらに課題感を具体的に述べてくださったので、今後また一定期間ご一緒に思考傾向についてCBTで取り組み、目標設定、意思決定をサポートさせていただくことにしました。出会った当初のことが、お目にかかった相談室での会話やご様子までもはっきり思い出され、今のお姿はご自身のご努力の積み重ねであることに心が動かされます。
出会ってから7年キャリアの他の方々からも、それぞれ折にふれてご連絡をいただき、お目に掛からせていただいています。
これからもみなさまのキャリアの成長とご一緒に歩ませていただきたいと思います。

2025/04/12 (Sat) 09:01:05 by 担当

「サポートプランの提案」

キャリアカウンセリングをスタートするとき、皆さんのこれまでのお話を伺わせていただきます。かといって、○歳の時は何をされていましたか?じゃあ中学校では?といった時系列を追っていくだけのような面談ではありません。「今、何をお話しになりたいですか?」というみなさまのテーマを伺っています。そこにみなさんが捉えている困りごとや不安感があります。カウンセラーはそのお気持ちを伺った上で、その時の状況や環境、その前後のことを伺い、その問題解決や要因の検討に必要であれば過去のことも伺うことがあります。

みなさまが捉えていらっしゃる問題から、カウンセラーは、真の問題の仮説をたて、それを話し合い、ずれていたら一緒にすり合わせをして今後課題として取り組んでいくことの精度を上げていくようにしています。それがサポートプランの提案です。

カウンセラーだけでは決してできないプロセスで、それをいかにご一緒にみつけられた感覚を持てるかが、カウンセラーとの出会いの意味で、いわゆる「合う、合わない」だったり、「わかってもらった感覚があるかどうか」と表現されるものだと思います。

「少し考えてみて、こういう風になれたらいいのではないか、そうしたら選択ができるようになるのではないか」をサポートプランとして提案したあと「自分がやりたかったことはこれでした」「気がついてなかったけれど、確かにこのことを掘り下げることが大事なんですね」「一人でやるのは難しいですが、一緒にこれから3ヶ月やってみるということならやってみたい」とおっしゃっていただけたら、カウンセラーはほっと安心します。

途中でその方がプランを超えて前に進まれることもあります。つまりその方の取り組みによってレジリエンスが大きく育ち、プランの再計画が必要になります。問題に一生懸命取り組まれていた結果に尊敬の気持ちを深く持つことあります。自分に合ったサポートを得ることができると、不安の一部はそれだけで軽減されていくことも少なくありません。

悩みの相談を気軽にスタートするツールの一つとして悩ミカタ相談室をご案内します。
有料のカウンセリングとなりますが、気になった方はアクセスしてみてください。

https://soudan.nayamikata.jp/

2025/04/02 (Wed) 21:30:23 by 担当

「それぞれの春」

桜まつりがそこここで行われています。
まさにお花見日和だった先日、いさんで飛鳥山公園にいってみたところ桜はまだつぼみで、かろうじて咲いているのはソメイヨシノではない色の桜でした。NO25でのランチの後だったので、takeoutした2種類の桜のケーキをシェアして、咲いていないさくらの花見を満喫しました。こんな風に春は、ちょっと綻びがあってもなんだか楽しみやわくわくが優って笑顔でいられます。春という季節はポジティブを維持するレジリエンスを強化するようです。


桜も空も吹く風も新しい日を応援してくれる、と感じられること
まわりのものが味方してくれる、と感じられること
ついてる!と感じられること、それが春の効能だと思います。

この半年はカウンセリングご利用当初の不安の対処を獲得し、行動なさり、さらに高い階段を上った方がなんと多いことでしょう。そしてこの1ヶ月だけでさまざまな場所で新しく出会ってサポートスタートプランを示させていただいている方は気がつけば10人以上になっています。チームでないとこうしたサポートをニーズに応じて提供することはできません。

春の気温の寒暖差や気候の不安定から体調不良を訴える方も少なくありません。それでも、このように私たちと新しいスタートをきって、これからの時間に意味づけができるようになっていく方々は、たくさんいらっしゃいます。昨日、今日は街に新しく社会人となった方々が不安と期待の混ざった緊張感のある表情で目的地に向かわれています。
自分の人生を支えてきたこれまでの出会いを大事に、そしてこの春からの新しいたくさんの出会いに感謝して、春からの日々を健やかに、楽しく、幸せになるよう一緒にがんばってまいりましょう。

2025/03/01 (Sat) 13:12:12 by 担当

やりたいことの実現

私の周りにはいろいろな形の創作活動をなさっている方々がいらっしゃいます。
先日は大きなホールでミュージカルの大作を演じられていた方々もいらっしゃいましたし、創作者同士がコラボして舞台を作り上げて、満員御礼を続けている方もいます。
そして、誰かに届けたいという思いのこもったイラストやハンドクラフトを創り続けて、展示の場を得られてオープンされたり、
商品化されてより多くの方の手元に届けられるようになっている方もいらっしゃいます。
こうした方がたに共通しているのは、「あきらめず、自分の居場所を見つける」努力と勇気をもっていらっしゃることです。
居場所とは、自分の価値観が尊重され、自分の特質が強みとして発揮できる場所、そしてそれをサポートしてくれる人と出会える場所です。
さらにこうした方々のお話を伺うと、やっぱりクランボルツの理論は人生の一つの真実を示していると実感します。
準備していた人たちにだけ、そして勇気をもってチャレンジできる人にだけ、チャンスは素通りせず、チャンスとして姿を見せます。
「今」に目を向けていないと、未来に得たいと思うものとの出会いは現れないのではないでしょうか。

今、私たちは自分の未来のために、この場所、この環境のまま、勇気をしまいこんで、これでいいんだとあきらめていいのかな。
未来の自分が今の自分の自己決定を「よくがんばった!あの時の自分!本当に勇気がいったし、大変だったよね。」と言ってくれるだろうかといつも考えます。

さて、この度素敵なクリエイターたちの想いが詰まったものが形になって私たちの手に届くサイトのひとつを紹介します。
随時更新されています。
ぜひ、ご覧ください。

https://fortuna1209.base.shop/

2025/01/08 (Wed) 21:05:11 by 担当

「新年の目標を立てる、実行する」

本年もどうぞよろしくお願いいたします。
1年の初めの1月は、目標を立てたり、願い事をしたりする場面があります。我が家は子供たちとともに家族がそれぞれ目標を筆ペンで書いて毎年自宅の掲示スペースに貼ることにしています。昨年私は3つ目標を表明して、3つ達成することができました。今年は5つの目標を書きました。そのうち3つは取り組みをスタートしました。また、5つのうちの一つは家族で楽しめるものでもあります。楽しみです。目標は辛いことや負荷のあるものである必要はなく、自分を幸せにするものであることがmustな要件だと思います。
取り組み始めた目標の一つが、「強制的に運動する」というフィジカルのセルフケアです。さまざまな選択肢を考えました。チョ●ザップ?ウォーキング?ジム通い?どれも継続するモチベーションを持つことができなさそうでした。
体をセルフスキャンして何が必要かセルフアセスメントした結果、パーソナルトレーナーがストレッチをしてくれるジムに行き当たりました。私がなぜストレッチを選んだかや、どうなりたいかをよく聞いてくださりスタートしました。トレーナーの指名はせず、そうした出会いもgood luckのうちだと考えました。さて、痛かったらいやだなあとか、こんなに体がかたくちゃどうしようもないですねえなどと言われるのではないかという根拠のない思い込みにセルフ認知行動療法で打ち勝ち、でかけました。担当になってくださった方は、俳優の鈴木亮平さんによく似た方で、その知識量と現状計測からストレッチの目的、体に起きていることを解説しながらのストレッチ、そしてafterの計測での効果は納得しかない結果となりました。首肩肩甲骨のコースを希望して様子をみようと思いましたが、結局、腕の付け根、足、骨盤、股関節、脹脛、足首も実施していただき、全ての部位でいわゆる「痛気持ちいい」の体験でした。最初の計測時にafterの数値の予測を示してくださった時は疑心暗鬼でしたが、トレーナーの見込み通りとなり、それは私が最初にお話しした「こうなればいいなと思っている」を目標にしてもいけるんじゃないだろうか、と思わせるものでした。どうやら続けられそうです。よい出会いとなりました。
この良い出会いを招いたのは、いわゆる計画された偶発性の結果です。私のGOOD LUCKにはいつも共通した無意識の準備があります。
①目標や願いに自分にとって必要なことを盛り込む②決めたらいつかではなくすぐ行動する③不安を持たず偶然の出会いを楽しもうと思う④決めたら素直に受け取る
自分の身体を他人に預けて負荷をかけられるということは初めてだったので、正直自信がなかったけれどトレーナーの的確な知識と助力と実技、そして成果の実感を得ることができました。何より、これを継続するというモチベーションを確実に持つことができました。他の4つも①から④のレディネスをもって引き続きとりくんでいきます。
みなさまの今年一年のご多幸をお祈り申し上げます。

2024/12/24 (Tue) 09:58:57 by 担当

「慢性的な不全感」

仕事もしているし、自己決定によるキャリア選択であったし、余暇も友人と会ったり、家族と楽しんだりしている、
「でも、漠然とした不全感を感じ続けてしまう」というお話をされる方と出会うことがあります。
こうした感情は臨床経験と知識、そして自分自身で正しく消化した理論を持つ専門職と取り扱っていく必要があります。

カウンセリングを継続し、たとえば自己効力感の根拠確認を一緒に話し合った上で、個人的な達成も他者からの言語的な評価も客観的に認めるに至り、じゃあ、できてないことばかりではなく、できていることも多かったといえるのでは?というところまで到達したとします。
こうしたセッションを根拠にして
「ほらね、できてるんだから大丈夫。自信を持って」と言ってもその慢性的な不全感を解消することができないことはよくあります。
この不全感の元は、『「常に」充実しているべき』というべき思考が影響していることが多くあります。
自身の思考傾向として、いつも考えがちな心のつぶやきに「いつも」「みんなが」「絶対」「例外なく」といった単語がついてくる場合、それはご自身のバイアスがかかっていることをメタ認知できた方がよいです。
その認知の状態にある、ということを認識したら、
「じゃあ、その不全感のあるご自身の状態で、行動停滞に陥らず日常生活を送るためにどうしましょうか」をバディと話し合うことができます。
行動停滞に陥らず、次の一手を繰り出して、前に進むことを「選択」できるのがご自身が持つ力の発揮です。
ToBeがあるのであれば、そこに到達するためには、停滞ではない選択が必要で、覚悟も必要になります。
この覚悟の話は、信頼関係に基づいたバディとでないとできません。
相談者は専門職の生き方や支援観を理解しています。その上での信頼関係です。

停滞せず、撤収する・前に進む・遠回りする・だめもとで飛んでみる、、、といった行動がとれるのであれば日常の中の慢性的な不全感に呑み込まれていないということになります。
私たちの日常の中には誰しもの中に「楽しかった!でも、今日、これでよかったのかな」「片付けられた!でもぎりぎりいっぱいだった」という疑問を自分に投げかけてくるような認知をする部分は隠れています。
その声に対して、具体的に本当はするべき違うことがあったのであれば、改善する必要がありますが、
そうでないなら、その日はそれでOKだったさ、と自分の疑問に明確に回答できることが自身にとってのメンタルの強さです。
このメンタルの強さは、停滞を防ぎます。
そして、ご自身の次の瞬間からの新しい出会いをもたらします。
新しい出会いがあることは本当にかけがえのないことです。
人生は誰もが限りがあります。
その中でいかに素晴らしいと思える体験をするか、素敵だと心から思える出会いを体験できるかは自分が「それ」を選択するかどうかでしかありません。
その行動がもたらす結果も含めて、自分で引き受ける、それが意思決定、自己決定であり、それこそが限られた人生の時間を不全感を拭って生きていくことを支えるものです。

今日は12月24日
Merry Xmas


2024/12/21 (Sat) 17:48:26 by 担当

「ミスコミュニケーションに対処するために」

仕事をする毎日は、つまり同じ企業に所属している人間たちとコミュニケーションをする毎日と言えます。
会話ではなくても、報告書の提出、申請、受理、相談、依頼、さまざまなやりとりが続きます。
私たちのコミュニケーションでは、ある程度の相互の理解の差異を包含しています。
その差異は自分の中の準拠枠と相手との関係性の中で、
コミュニケーションを成立させる方向に常に
修正されています。
しかしそれは、自分の準拠枠に基づいての差異修正です。
時には大きな差異であり、修正が相手の準拠枠に全く重ならないこともあります。
ここで起こるのがミスコミュニケーションです。

このミスコミュニケーションへの対処が
CBTの考え方に基づいたアサーションスキルの活用です。
アサーションは、お互いの尊重がある前提なので、
この考えを理解していないもの同士では成立せず
失望や不全感を味わうことも少なくありません。
この点に対処するためのアサーションの考え方に
「あきらめないコミュニケーション」が含まれていることは
案外理解している人が少ない現状があります。

アサーションはリフレーミングによってポジティブFBができることと
表面的に理解しているとその有効性と実行の難しさに気がつかず、
「ああ、アサーション、本で読んだことあります」
「リフレーミングできます」
と軽んじられがちです。
ミスコミュニケーションの対処は実践トレーニングをバディと行うことが有効です。
その場面場面で誤解があるといきづまってしまいます。
ミスコミュニケーションへの対処ができるようになるために、
自分に合うカウンセラーを見つけてトレーニングしていくとよいでしょう。
臨床心理士、公認心理士、精神保健福祉士、キャリアコンサルタントなど
国家資格に担保されていることが選ぶ条件となります。
個人的には、資格を持ち、さらに病院での経験があるカウンセラーがよいと考えます。
臨床像を多く見る現場をもっていれば、医療知識の実践について、標準化できますし、
例外事例も患者様とのセッションで患者様から教えていただいているからです。
自分のキャリアのために資格だけとっている場合もあるようですので、
そのカウンセラーのキャリアはよく確かめ、よいバディと出会うことが、
有効なトレーニングとなります。



Carendar:

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